ボールペン・作家紹介

LOXY JANG C.W.T.

幽玄・物哀・侘寂

作家ステートメント

幾重にも線を重ねるなかで、色が呼吸する瞬間が少しずつ見えてきました。ありふれた一本の四色ボールペンも、線の交わり、引き合い、余白によって、ほとんど無限ともいえる色の組み合わせへと広がっていきます。

私は C.W. を筆名として用いています。海外でアートディレクターを務め、メルボルンでは作品鑑賞に携わるアートコンサルタントとして働いていました。

2026 年春から、密やかに重なる線を通して、ひとつの表現が時間の中で形になっていく過程を、抑制をもって記録しています。

作品に宿る価値が、手にした方の微笑みにつながること。そして、道に迷う芸術家が作品の誕生を目にしたとき、もう一度自分を信じられること。それが私の願いです。

残された線の痕跡が、いま道に迷っている誰かの足もとをほんの少し照らし、前へ進む力を手渡せるなら、それこそが私の望む、最も尊い贈り物です。

創作理念

私は、不完全なものに心を惹かれます。欠けたもの、褪せたもの、時間に磨り減らされたもの。不完全であるからこそ、そこには真実味があります。

まばゆい瞬間よりも、消えかけている景色に心を動かされます。錆、古い写真、別れ際の背中、ある冬の日の雪解け。

創作するとき、私は言葉では捉えきれない感覚に近づこうとします。霧のように、夢のように、はっきりとは見えなくても、たしかにそこにあるものです。

私自身の成長は、日本の美意識から深い影響を受けてきました。平凡で不完全な自分を受け入れることを学び、物哀を感じさせる瞬間を描き、幽玄の深い余韻を追い続けています。兼六園の「六勝」は、自分自身と作品を繰り返し見つめ直すための尺度です。

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